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コンビニ弁当がまずくなった

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コンビニ弁当自体は変わっていないと思う。
変わったのは味覚。

少し前までコンビニ弁当ばかり食べていた時期がある。
自炊は面倒くさいし、自分で作った料理を食べたいと思わないし。
節約という以外に自炊をする理由が見当たらなかった。
だからコンビニなり、スーパーのお惣菜なり出来合いのものを選んだ方がおいしかった。

それがこの夏から料理をするようになって、ぱったりとコンビニで食べ物を買わなくなった。
理由は、自分で作るご飯がとてつもなくおいしくなったから。
料理が上手だという話ではない。
料理研究家の土井善晴さんのレシピを実践し始めたとたん、自分の料理が見違えるほどおいしくなったのだ。

毎週テレビ朝日の「おかずのクッキング」を録画して見るようになり、番組だけにとどまらず本も2冊買うほどまでに熱を上げている。
買っただけじゃなくてちゃんと掲載レシピの実践まで行っている。
料理なんて面倒くさいと思っていた私はどこへ行ったのか。本当にすばらしい。

土井善晴さんの話は止まらなくなるのでもうやめる。
自炊にハマってしばらく経った先週、ふとコンビニ弁当の事を思い出した。
今でこそ、自分で作った料理はおいしいねーなんて言っているけれど、ただ食べるのが好きになっただけなんじゃないか。

そう思って近所のコンビニでお弁当を買ってきた。
自宅でチンしていただきます。
ご飯の上に鶏肉ときんぴら的なのが乗ってる500円くらいのやつ。
きんぴらを口に入れた。

・・・ん?
味がしない。
だいぶ遅れて味がやってきた。
何だろう、自炊のご飯食べてる時と全然違う。
もう一口、もう一口、と食べ進めてみても同じ。
結局、最後まで味が口いっぱいに広がってくる事はなかった。

健康マニアの人たちが「コンビニには食べ物は売ってません!」と叫んでいるのをたくさん見てきた。
それを知っても「わかったよ、そんなカリカリすんなよ」って思って食べていたのに。
私もまったくおいしいと思わなくなってしまった。

何が違うのかはわからないのだけど、圧倒的に風味がないと思った。
あと、これは気持ち的な問題かもしれないけど「命を戴いている」という感覚がまったくなかった。
箸で食べ物を口に運ぶ、という「作業」をしているような気持ちになって満足感が得られなかった。
食べ終わってちょっと悲しくなったくらいだ。
もしおいしくないと思えばそれだけ自分の味覚が鋭くなったのだから、
それは嬉しい事じゃないか、と思って買ってきたのに、それでも食べた後は悲しかった。

健康マニアの人たちみたいに、周りの人にまで「食べるな!」なんて強要はできないけど、
私は食べたいと思わなくなってしまった。
自然とコンビニ離れすることができた。

そして、こちらも強要するつもりはないけど、
興味があればぜひ一度土井善晴さんのレシピで料理を実践してほしい。
自炊に対する考え方が変わるから。

土井 善晴さんのレシピ一覧 − きょうの料理

今月までは時間があったから自炊たくさんできたけど、
来月からちょっと忙しくなるのでどのくらい続けていけるかな。